車を輸送する方法として陸送と自走の2種類があります。陸送と自走の違いがよくわからない方やどちらを選ぶべきか迷う方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、陸送と自走の違いについて詳しく解説します。また、それぞれのメリットやデメリット、注意点なども併せて紹介します。
この記事を読めば陸送と自走の違いについて理解することができるので、どちらの方法を選ぶか迷っているという方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
車の陸送と自走の違い

まずは、陸送と自走にどのような違いがあるのかみていきましょう。詳しく解説するので参考にしてください。
陸送とは
陸送とは、専用の積載車やトレーラーを使用して車を目的地まで輸送する方法です。積載車などに載せて移動するため、外的なダメージが少なく、走行距離も加算されません。
そのため、新車や高級車を運搬する場合におすすめです。また、故障車や不動車など、自走が不可能な車も問題なく輸送できます。さらに、複数の車をまとめて運べるため、コストを抑えることも可能です。
ただし、まとめて運搬する必要があることから、目的地に到着するまでに日数がかかる場合もあります。
自走とは
自走とは、業者のドライバーが車を運転して、目的地まで移動させる方法です。車両が正常に動く状態であれば、特別な準備も必要なく、手軽に移動させられます。特に、短距離を移動する場合やコストを抑えたい方におすすめです。
ただし、自走の場合は車を直接運転するため、走行距離が増える点には注意が必要です。走行距離が増えると、車の価値も下がるため気をつけましょう。さらに、長距離の自走はドライバーの疲労や事故のリスクも考慮する必要があります。
陸送のメリット

ここからは陸送のメリットを紹介します。陸送の主なメリットは、納車がスムーズな点と到着日もわかりやすい点です。それぞれ詳しく解説するので、参考にしてみてください。
納車がスムーズ
陸送は自走と比べて小石による傷や事故のリスク、天候被害なども受けにくいためスムーズに納車できます。また、車を積載車などに載せて運搬するため、故障車や不動車でも問題なく輸送可能です。
複数台の車を移動させる場合も、陸送なら1度で済むため手間もかかりません。このように、陸送を選ぶと車にダメージを与えることなく納車できるため、新しく車を購入した際も安心して任せられるでしょう。
いつ届くかわかりやすい
陸送業者は事前にスケジュールを組み、正確な輸送計画を立てるため、いつ車が届くのかを明確に把握できます。また、輸送状況をリアルタイムで確認できるサービスもあるため、到着までの不安も解消されます。
仕事や引っ越しの予定に合わせてスケジュールを組めるのが、陸送の魅力です。
陸送のデメリット

陸送は多くのメリットがある一方で、デメリットも存在します。ここでは、陸送のデメリットについて詳しく解説します。
費用がかかる
陸送は離島など、輸送距離が長くなる場合は費用も高額になりがちです。さらに、車両のサイズや状態、輸送する地域によっては追加料金が発生する場合もあります。
故障車や不動車は積み込み作業に手間がかかり、別途費用が必要となるケースも少なくありません。そのため、陸送を依頼する際は事前に見積もりを取り、費用を確認する必要があります。
ただし、安全性や利便性を考慮すると、必要なコストともいえるでしょう。
車の確認がしにくい
自走の場合はドライバーが車を運転するため、輸送中に異音や異常を感じ取れますが、陸送は確認ができません。陸送は積載車に積まれて様子がわからないため、輸送中の車両の状態を把握できない点は、不安要素の1つといえます。
そのため、到着後に車に傷や不具合が見つかった場合は輸送中のトラブルなのか、元々の状態なのかの判断が難しくなるケースもあります。車両の状況確認が重要な場合は信頼できる業者を選び、事前に状態を確認しておくと良いでしょう。
自走のメリット

自走はトラックが入れない場所まで運搬できたり、さまざまなタイプの車両に対応できたりするメリットがあります。それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
トラックが入れない場所への輸送が可能
自走の最大のメリットは、積載車やトレーラーが入れない場所でも、輸送が可能な点です。狭い路地や都市部の駐車場などは、大型の積載車が通行しづらいケースもあります。
一方で、自走なら山間部のように道路状況が複雑なエリアでも、ドライバーが臨機応変に対応するため安心して任せられます。このように、地理的な制約や輸送先の条件が厳しい場合でも、自走を選ぶことでスムーズに納車できるでしょう。
さまざまな車両を運べる
自走は車の種類や状態を問わず、幅広い車両の輸送に対応可能です。積載車に載せられない大型トラックや特殊車両も、自走ならば問題なく目的地まで運転して輸送できます。
また、旧車やクラシックカーといった特別な車両でも、専門のドライバーが注意を払って安全に輸送してくれます。さらに、輸送中に直接車両の状態を確認できるため、異音や不具合が発生した場合でも対応が可能です。
自走は特殊な輸送ニーズがある場合や、輸送先の条件が複雑な場合に最適な方法といえるでしょう。
自走のデメリット

自走のデメリットはガソリン代がかかる点や、車両に負担がかかる点です。それぞれ詳しく解説します。
ガソリン代がかかる
自走で車を輸送する場合、当然ながらガソリン代が発生します。目的地が遠ければ遠いほど燃料費は高額になり、輸送コストが増加する点がデメリットといえるでしょう。また、長距離の移動の場合はガソリン代に加えて高速道路の通行料金や、ドライバーの人件費もかかります。
自走は一見手軽に思えますが、輸送距離や燃費を考慮しないと予算をオーバーしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
車両に負担がかかる
自走のデメリットとして、車両に大きな負担がかかる点も挙げられます。自走は実際に車を走らせるため走行距離が増え、エンジンやタイヤ、ブレーキなどの各部品が消耗します。
特に、長距離輸送は車両へダメージを与えやすく、輸送後に点検や整備が必要になるケースもあります。また、古い車両や整備が不十分な車の場合、輸送中に故障する可能性もゼロではありません。
輸送時の天候や道路状況によっては、車体にキズや汚れが付く場合もあるため注意が必要です。
中古車を取り寄せるなら陸送と自走どっち?

中古車を取り寄せる際に、おすすめなのは以下のとおりです。
- 距離が遠いなら陸送
- 車の状態を考慮するなら陸送
- 急ぐ場合は自走
- 費用は距離によって異なる
1つずつ詳しくみていきましょう。
距離が遠いなら陸送
輸送距離が長い場合は、陸送が適しています。陸送は専用の積載車やトレーラーで車を運ぶため、長距離移動でも負担をかけません。
遠方から車を取り寄せる場合、自走だと車両にかかる負担が大きくなるだけでなく、ガソリン代や高速代などの費用も加算されます。その点、陸送であれば車両を運転する必要がないため、車の消耗を避けながら効率の良い輸送が可能です。
新車や走行距離を重視する中古車は、陸送を選ぶことで車両の価値を維持できるでしょう。
車の状態を考慮するなら陸送
車の状態に不安がある場合も陸送が適しています。自走は車を実際に運転して輸送するため、整備が不十分な車や古い車だと途中で故障する可能性もあるため注意が必要です。
さらに、長距離移動になるとエンジンやタイヤ、ブレーキなど各部品への負担がかかりやすくなります。結果的に、車両のコンディションが悪化する可能性も否定できません。
一方で、陸送は専用の積載車に載せて運ぶため、走行による消耗もなく安全に輸送できます。陸送は故障車や不動車でも対応可能なため、状態を気にせず依頼できる点も大きな利点といえるでしょう。
急ぐ場合は自走
納車を急ぐ場合は、自走が有利です。自走はドライバーが直接車を運転して目的地まで届けるため、陸送のように業者のスケジュールや手配を待つ必要がありません。そのため、すぐに車が必要な場合や、納車日を柔軟に調整したい場合に最適です。
引っ越しや急な業務で車をすぐに使用したい場合は、自走を選ぶと良いでしょう。ただし、自走はガソリン代や高速代が発生し、走行距離も加算されるため注意が必要です。
費用は距離によって異なる
陸送と自走の費用は、輸送距離によって変動します。自走は近距離であれば費用を抑えられますが、長距離の場合はガソリン代や高速代、ドライバーの人件費が発生するため注意が必要です。
長距離輸送では、陸送の方がトータルコストを抑えられる傾向にあります。陸送費用は距離が長くなるほど高額になりますが、複数台をまとめて輸送するため費用を抑えることも可能です。
依頼をする際は事前に見積もりを取り、輸送距離や車両の状態、予算を考慮して最適な方を選びましょう。
陸送か自走か決めるポイント

車を輸送する際に陸送と自走のどちらを選ぶべきかは、状況や目的によって異なります。ここからはどちらか決めるポイントを解説するので、迷っている方はぜひ参考にしてください。
陸送を利用した方が良いケース
陸送を利用した方が良いのは、以下のような場合です。
- 新車や高級車を運搬したい
- 走行距離を増やしたくない
- 車検切れの車を移動させたい
- 事故車や不動車を移動させたい
- 複数台の車を運ぶ場合
- 長距離の輸送が必要な場合
- 旅行先で車を使いたい
新車や高級車、走行距離を増やしたくない中古車を輸送する際は陸送が最適です。故障車や不動車のように自走が不可能な車でも、陸送なら問題なく輸送できます。車の安全性や状態を第一に考える場合は、陸送を選ぶと良いでしょう。
自走した方が良いケース
自走した方が良いケースは、以下のとおりです。
- コストを抑えたい
- 短距離の移動
- 移動先ですぐに車を使いたい
- 運搬する先に大きな車両が通れない
自走が適しているのは、短距離への移動で輸送コストを抑えたい場合や納車を急ぐ場合などです。さらに、移動先ですぐに車を使用する場合や、狭い道を移動する必要がある場合も自走が向いています。
陸送を依頼する場合の注意点

陸送を依頼する場合の注意点は以下のとおりです。
- 見積もりの確認をしておく
- 信頼できる業者に依頼する
- 陸送前の車の状態をチェックしておく
- 陸送できない車は自走になる
それぞれ詳しく解説します。
見積もりの確認をしておく
陸送を依頼する際には、事前に見積もりを確認しておきましょう。長距離輸送や特殊な車両を陸送する場合、追加費用が発生するケースもあるため注意が必要です。提示された見積もりが「すべて込みの金額なのか」も確認する必要があります。
見積もり内容に不明点があれば、事前に業者へ確認し、納得したうえで依頼するとトラブルも回避しやすくなります。正確な見積もりをとるには、出発地と目的地や日程の情報が必要です。
信頼できる業者に依頼する
陸送を依頼する際は、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。信頼性の低い業者に依頼すると、輸送中にトラブルが発生した際に、適切な対応をしてもらえない可能性があります。
業者を選ぶ際には、実績や口コミ、評判などを確認するようにしましょう。また、輸送中のトラブルに備えて保険に加入しているかどうかの確認も必要です。
業者選びを怠ると後のトラブルにつながる場合もあるため、慎重に選定しましょう。
陸送前の車の状態をチェックしておく
陸送を依頼する際は、車の状態をチェックしておくことが重要です。写真や動画を撮って残しておくと、輸送中に傷がついた場合に証拠として提出できます。
また、車内に荷物がある場合は出しておかないと、紛失や破損のトラブルの元になるため注意が必要です。陸送前は車のボディチェックに加えて、車内に忘れ物がないかチェックする必要もあります。
陸送できない車は自走になる
陸送を希望しても、車両の状態や輸送先の状況によっては自走になってしまう可能性があります。たとえば、狭い道路や住宅地で積載車が入らない場所への輸送だと積載車に載せることが難しいため、自走での輸送が選択されます。
また、車両が大きすぎて積載車に載せられない場合や、カスタマイズされた特殊車両などは陸送が困難です。そのため、陸送の依頼をする前に、自分の車が陸送できるか否かを業者に確認しておく必要があります。
自走が必要な場合は、事前に走行距離やガソリン代、部品の消耗などを考慮して計画を立てるようにしましょう。
陸送や自走で事故が起きた場合の補償

陸送や自走で事故が発生した場合、補償内容は依頼する業者や契約内容によって異なります。陸送の場合、多くの業者が輸送中のトラブルに備えて保険に加入していますが、事前に内容の確認が必要です。
グッドアップは損害賠償責任を明確にしていますが、以下のような場合は補償の対象外となります。
- 車両の欠陥、製造上の原因による外観品質の欠陥
- 自然な消耗による経時劣化
- 虫害や鳥害による損害
- 輸送中の飛び石による傷
- 当て逃げ事故
このように、業者によって補償対象外となるケースも異なるため、事前に確認しておくと安心です。
まとめ

この記事では、陸送と自走の違いを詳しく解説しました。それぞれにメリットやデメリットがあるため、利用する際はよく検討してどちらにするか決める必要があります。
陸送は車両への負担を避けたい場合や長距離輸送に適しており、自走はコストを抑えつつ急いで輸送したい場合に適しています。それぞれの特徴や注意点を理解して、自分の状況に合った輸送方法を選ぶことが大切です。
この記事を参考に、車の輸送で後悔しない最適な方法を選びましょう。